コピー機レンタルの利便性
仮にコンテンツ上の課題が解決されても、ユーザーにとってはサービス開始時における接続面での不便さが残る。
各社とも広告において、地上波放送のようなアンテナの設置工事が不要であることを訴求しているが、実際にはユーザーがテレビとモデムの接続や、ルーターの設定などをしなければならない。
DSLの接続で苦い経験のあるユーザーにとっては、既存のアンテナを用いた通常のテレビの接続と比較すると負担感が大きいと推測される。
これらを解消しない限り、既存のサービスからブロードバンド放送への移行障壁は高いままだろう。
このように、現状のトリプルプレイは、ユーザーにとって、バンドルによる低価格化や専用コンテンツが視聴できるメリットよりも、むしろデメリットの方が大きい。
ユーザーに対してメリットを訴求するには、既述の通り映像サービスの魅力を向上させることが大前提となるだろう。
最近ではNHKがVOD向けコンテンツの提供を開始するなど、コンテンツの提供面で好転の兆しが見られる。
今後はこれ以外にも、ハードディスクによる保存(PVR)、携帯機器へのコンテンツの持ち出し、ネットワーク経由でのコンテンツの視聴など、ブロードバンドならではのコンテンツ利用形態の提供や課金型サービスにポイント制を導入し利用を促進するなど、ユーザーが魅力的だと感じるサービスを積極的に取り入れるといったことが考えられる。
今後、トリプルプレイの普及を機に、ブロードバンド市場が拡大していくことが期待される。
昨年までは、デジタルコンテンツ市場という範囲で見ていたが、これでは、これにBtoCEC市場やネットオークション市場を加えるかたちで再構成し、「Eビジネス・ライフ市場」とする。
ECやネットオークションという実際の商品やサービスを取引する市場は着実に成長し、その市場規模は2003年では、BToCECで2.2兆円、オークションで6100億円程度と見込まれる。
その結果、2009年には、ネット通販が5.5兆円、オークションが2.2兆円まで拡大する。
一方、インターネット上で利用、取引されるデジタルコンテンツの市場は、オンラインゲームや映像配信、Eラーニングを中心にして、2003年では、1000億円程度の規模である。
このデジタルコンテンツ市場は、ブロードバンドやFTTHの進展、第3世代携帯電話や定額制の普及などにより、市場の拡大が期待される。
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